「 夜光性静物観察記 」
月が映し出す夜の世界。
私は公園で見かける動物、怪獣などの静物を追い続けている。
この静物たちは昼間とは異なる表情を見せ、
今にも動きだしてくるかのように私へ訴えかけてくる。
そんな彼らの表情を見ていただきたい。
公園遊具、オブジェ、モニュメントなどの夜の姿を捉えた
この作品「夜光性静物観察記」シリーズは
2007年から現在まで制作を続けている。
作品スライドショー (Youtube)
夜光性静物観察記
Japan / 2018-2021
moving still life
Japan / 2007-2013
展示の情報は Exhibition にまとめてあります。
夜光写真の表現的可能性(学会発表)
作品コンセプト
作品は⽇本各地の公園、広場、駅などにある恐竜、動物などの遊具やオブジェなどを被写体として撮影しているものから選出しています。 遊具やオブジェを撮影していると、被写体たちの視線は夜の光の中で、今にも動き出してくるかのように訴えかけてきました。 この魅⼒を多くの⼈に伝えていきたいという思いから、最初は⼤判フイルムカメラを使⽤していましたが、デジタル技術の向上と共に、最近はデジタル⼀眼カメラを使うようになっています。
撮影場所は、インターネット上の Web サイトや SNS などで公開されている情報などを参考に、各地の公園に⾜を運び、 それぞれの場所で実際に情報を得ながら、撮影条件によって被写体を決めています。 撮影は天気の良い⽇を選んでいます。描かれている被写体の表情を意識して、被写体に見える現実味のある部分は極⼒削るようにし、 三脚、ギア雲台、ライブビューを活⽤して構図を決め、ピントを合わせています。
雲の動きがある時は、動きの具合に合わせて露出を設定し、連続撮影を⾏っています。 星が⾒える時は、星の⽅⾓や動きを意識して露出を設定しています。 露出設定では、ISO 感度の数値はその都度選び、光源の様⼦を⾒ながら絞りを選び、撮影するようにしています。
全国にはまだ私の知らない被写体が多くあり、昭和の頃からあるものも多くありますが、街の都合、公園の都合、被災などによって消えていくものも多くあります。今後も撮影を続け、作品に残していくことは大事なことだと考えています。 私の捕らえたそれぞれの恐竜の魅⼒を皆様に感じていただけましたら幸いです。
⼭下晃伸
使用機材
SONY α7Ⅱ、α7RⅡ、α7Ⅲ、α7RⅣ、α7RⅤ+FE16-35mm F4G、FE20-70mm F4G、FE20mm F1.8G、FE24mm F1.4GMなど
FUJIFILM GFX50S、GFX100S+GF23mm F4、GF32-64mm F4 など
PENTAX 645Z+HD DA 645 28-45mm F4.5、DFA645 25mm F4 など
FUJIFILM Finepix S3pro、S5pro、Nikon D3S、D800E+AF Nikkor 14-24mm F2.8、Ai AF Nikkor28mmF1.4 など
OM SYSTEM(OLYMPUS) OM-D E-M1、OM-1 +M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8PRO、M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2など